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かごしま四季彩情報

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南北600キロにも及ぶ鹿児島は気候も風土も様々。
温泉、グルメ、お祭りなど県内各地の多彩な情報を四季を通じてご紹介します。

200年前から伝わる伝統製法を守り続ける「福山の黒酢」【2009年3月】

map 豊富な栄養と独特の風味で知られる「福山の黒酢」。近年の健康ブームに乗って、全国から注目を浴びている鹿児島の特産品です。200年も昔、江戸時代から伝わる伝統の製法で作り続けられてきた壷作りの黒酢は、福山町の気候と風土、そこで取れる良質の原料、匠ともいうべき職人の技が一体となって生み出されたもの。そのどれひとつが欠けても生まれなかったという黒酢誕生の物語をご紹介します。

風光明媚な地に広がる黒酢のふるさと「福山町」

港 薩摩半島と大隅半島を隔てる錦江湾の湾奥に広がる霧島市福山町。入り江の穏やかな波間の先には白い噴煙をあげる桜島がたたずんでいます。江戸時代は薩摩藩の商業港として栄えた港町で、物流の中心地として県内外からさまざまな物資が集まっていたそう。

壷畑 三方をシラス台地の山々に囲まれているため寒暖の差が少なく、平均気温が18.5℃と温暖な気候に恵まれた福山。ここにしかない独特の風景が南側斜面いっぱいに広がる「壷畑」です。土の上に黒酢を仕込む壷(アマン壷)が整然と並ぶ景色は、まさに“畑”というおもむき。太陽をいっぱいに浴びて屋外で育つ黒酢はまさに自然からの恵みなのですね。

200年前と同じ製法を守り続ける黒酢職人

黒酢 江戸時代の後期に始まったという福山の黒酢作り。物流の中心にあった福山の港には上納米や薩摩焼の壷が集まってきていました。そこにシラス台地に湧く良質の水と福山の温暖な気候という条件が加わり、野天で熟成させる壷作りの黒酢が生まれたのです。
福山の黒酢作りはとてもシンプルで、米、麹、水を壷に入れて野天で熟成させるというもの。福山の土壌に育った微生物が自然発酵を手伝い、アミノ酸や有機酸をたっぷりと含んだ黒酢になるそう。
黒酢原料や工程はシンプルですが、そのまま放っておけばいいというものではなく、微妙な変化を嗅ぎわける職人の技が必要とされます。ずらりと並ぶ壷のひとつひとつを毎日見て回るという職人さんたち。季節や天気によって日々変化する黒酢の状態を目や鼻や耳、五感を研ぎ澄まして感じ取るのです。

壺畑に漂う甘酸っぱい香りは春の風物詩

200年前から続く福山の黒酢作りも、戦後の原料不足や安価な醸造酢が出回ったことによって伝統の火が消えかかったこともあるそう。それでも“福山の宝”ともいうべき黒酢作りをあきらめなかった1軒の醸造元が細々と続けてきたおかげで、伝統の黒酢作りは絶えることなく今日に至りました。
さて、春と秋は黒酢の仕込みシーズン。「今年もよい黒酢ができますように」と祈りを込めて、職人たちは壷に原料を仕込んでいきます。甘酸っぱい香りが壷畑に漂い始めたら、それは本格的な春の訪れ。福山の地で1年以上じっくり熟成されたものだけが、本物の黒酢となるのです。

福山の黒酢
現在、福山町内に8軒の黒酢醸造元があります。壷畑や展示館などを見学できる醸造元もありますので、詳しくは下記へお問い合わせください。
【問い合わせ】
(代)0995-45-5111(霧島市役所観光課・内線2621) 酢の里福山

春の訪れを感じる梅の芳香・東郷町「藤川天神」【2009年2月】

map 1年で最も寒さが厳しいと言われるこの季節ですが、2月に入るとどこからともなく漂う梅の花の芳香が、春の訪れも近いことを感じさせてくれます。
鹿児島県で梅の名所といえば、一番に名が挙がるのが、薩摩川内市東郷町にある「藤川天神」。学問の神様として知られる菅原道真公をお祭りしたこの神社の敷地内には150本もの梅の木が植えられています。これは道真公がお手植えした一本の梅の木が繁茂したものと伝えられており、その中の50本ほどは「臥龍梅(がりゅうばい)」と呼ばれる珍しい形状で、国の天然記念物にも指定されています。

菅原道真公も愛した梅の花

map 「藤川天神」の正式名称は「菅原神社」。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで菅原道真公を祭った神社のひとつで、お正月や受験シーズンには合格祈願に訪れる多くの受験生でにぎわいます。
mapここ藤川は、大宰府に左遷させられた道真公が秘かに薩摩に下り、ひっそりと余生を送った場所だという言い伝えがあり、境内には道真公の墓所と伝えられる塚もあります。
「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
これは、菅原道真公が大宰府に流された折、梅の花に寄せて京への思いを詠んだ歌です。
道真公とは切っても切れない縁がある梅の花。今も辺り一面に漂う梅の香りが道真公の御霊を慰めていることでしょう。

日本最大級・国の天然記念物「臥龍梅」

map枝が地に付いたところから根を張って広がり、あたかも龍が地に臥しているような形状になっていることからその名が付いたとされる「臥龍梅」。藤川天神の「臥龍梅」は、菅原道真公が自ら植えた1本の梅の木が時間をかけて繁ったものと伝えられており、樹齢1000年を超えるといわれる古木。あちこちに枝を伸ばし、根を張って、花の季節になると薄紅の霞がかかったように見える様は圧巻です。
藤川天神の梅の花の見頃は、2月中旬~3月の上旬頃までだそう。一瞬で舞い落ちる桜と違い、花の見頃が長いのも梅の魅力のひとつかもしれません。
さて、“花見”と言えば、奈良時代までは梅の花のことを差していたそうです。桜のように浮き立つような華やかさはないけれど、厳しい寒さの中でも凛と咲く梅の花の芯の強さとひかえめな芳香が、訪れる人々の心に春の訪れをそっと告げています。 map

藤川天神
【住所】薩摩川内市東郷町藤川1767
【駐車場】有(無料)
【問い合わせ】0996-42-1111(薩摩川内市東郷支所産業課)

桜島「溶岩なぎさ公園」に101メートルの足湯が登場【2009年1月】

map 昨年は大河ドラマ「篤姫」に沸き立った鹿児島。篤姫のまっすぐな生き方とそのふるさと薩摩の象徴としてたびたび登場したのが「桜島」でした。
桜島は鹿児島市街地から錦江湾をはさんでわずか4キロあまりの距離にあり、フェリーでは15分足らずの船旅で桜島へと渡ることができます。
桜島港から歩いて数分の海岸線に広がる「溶岩なぎさ公園」に、昨年、屋外では日本一の長さという足湯も登場しました。

桜島の鼓動を感じる溶岩原の海岸線

桜島と桜島フェリー市街地のすぐ目前に活火山である桜島がそびえる雄大な景色が、イタリアのナポリ市の風景とよく似ていることから、“東洋のナポリ”と称される鹿児島。天気のよい日には桜島の山肌に刻まれた稜線や裾野に広がる木々までがはっきりと見えることも。南岳からは今もなお白い噴煙が立ちのぼっています。
フェリーが発着する桜島港の右手側に広がるのは、大正3年(1914年)の大噴火でできた広大な溶岩原。“大正の大噴火”といえば、大量に流れ出た溶岩が完全な島だった桜島を大隅半島と陸続きにしたほどの大規模なものでした。複雑な形の黒い岩が続く海岸線は、その時の溶岩流が固まったもの。桜島の鼓動を感じさせるような神秘的な光景です。

何度も感動を味わえる絶景「溶岩なぎさ公園」

溶岩なぎさ公園この溶岩の海岸を整備してできたのが「溶岩なぎさ公園」です。海水浴もできる小さなビーチ、海に細長く突き出た海釣り公園、デッキや東屋、約3キロメートルの遊歩道などが作られ、すぐそばには国民宿舎「レインボー桜島」も建っています。
目前に広がるのは、波穏やかな錦江湾と一望の鹿児島市街地。振り返ればそこには桜島の雄姿が。季節や天気、時間帯によってさまざまに色を変える桜島の美しさは見飽きることがありません。ここから望む鹿児島市街地の夜景も素晴らしく、何度訪れてもそのたびに新たな感動を味わえる風景がここにはあります。

屋外では日本最大級の足湯

桜島足湯昨年10月、「溶岩なぎさ公園」にまた新たな魅力が加わりました。芝生の広場から海岸のデッキまで伸びた101メートルもの足湯です。
鹿児島市街地と錦江湾、桜島の両方を望み、座る場所によって見える景色が異なります。

隣接する国民宿舎「レインボー桜島」の温泉と同じ泉源から引かれている温泉はナトリウム塩化物泉で、わずかに鉄臭のするにごり湯です。源泉掛け流しの上、毎日お湯を抜いて清掃をしているので、とても清潔。
バリアフリーのスペースもあり、無料で誰でも入ることができます。
絶景を望める日本一の足湯にぜひお越しください。足湯パノラマ

桜島・足湯
【住所】鹿児島市桜島横山町1722-3(溶岩なぎさ公園内)
【営業時間】9時~日没まで 年中無休 無料
【問い合わせ】099-216-1344(鹿児島市観光企画課)

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