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豊富な栄養と独特の風味で知られる「福山の黒酢」。近年の健康ブームに乗って、全国から注目を浴びている鹿児島の特産品です。200年も昔、江戸時代から伝わる伝統の製法で作り続けられてきた壷作りの黒酢は、福山町の気候と風土、そこで取れる良質の原料、匠ともいうべき職人の技が一体となって生み出されたもの。そのどれひとつが欠けても生まれなかったという黒酢誕生の物語をご紹介します。
薩摩半島と大隅半島を隔てる錦江湾の湾奥に広がる霧島市福山町。入り江の穏やかな波間の先には白い噴煙をあげる桜島がたたずんでいます。江戸時代は薩摩藩の商業港として栄えた港町で、物流の中心地として県内外からさまざまな物資が集まっていたそう。
三方をシラス台地の山々に囲まれているため寒暖の差が少なく、平均気温が18.5℃と温暖な気候に恵まれた福山。ここにしかない独特の風景が南側斜面いっぱいに広がる「壷畑」です。土の上に黒酢を仕込む壷(アマン壷)が整然と並ぶ景色は、まさに“畑”というおもむき。太陽をいっぱいに浴びて屋外で育つ黒酢はまさに自然からの恵みなのですね。
江戸時代の後期に始まったという福山の黒酢作り。物流の中心にあった福山の港には上納米や薩摩焼の壷が集まってきていました。そこにシラス台地に湧く良質の水と福山の温暖な気候という条件が加わり、野天で熟成させる壷作りの黒酢が生まれたのです。
原料や工程はシンプルですが、そのまま放っておけばいいというものではなく、微妙な変化を嗅ぎわける職人の技が必要とされます。ずらりと並ぶ壷のひとつひとつを毎日見て回るという職人さんたち。季節や天気によって日々変化する黒酢の状態を目や鼻や耳、五感を研ぎ澄まして感じ取るのです。福山の黒酢
現在、福山町内に8軒の黒酢醸造元があります。壷畑や展示館などを見学できる醸造元もありますので、詳しくは下記へお問い合わせください。
【問い合わせ】
(代)0995-45-5111(霧島市役所観光課・内線2621)
1年で最も寒さが厳しいと言われるこの季節ですが、2月に入るとどこからともなく漂う梅の花の芳香が、春の訪れも近いことを感じさせてくれます。
「藤川天神」の正式名称は「菅原神社」。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで菅原道真公を祭った神社のひとつで、お正月や受験シーズンには合格祈願に訪れる多くの受験生でにぎわいます。
ここ藤川は、大宰府に左遷させられた道真公が秘かに薩摩に下り、ひっそりと余生を送った場所だという言い伝えがあり、境内には道真公の墓所と伝えられる塚もあります。
枝が地に付いたところから根を張って広がり、あたかも龍が地に臥しているような形状になっていることからその名が付いたとされる「臥龍梅」。藤川天神の「臥龍梅」は、菅原道真公が自ら植えた1本の梅の木が時間をかけて繁ったものと伝えられており、樹齢1000年を超えるといわれる古木。あちこちに枝を伸ばし、根を張って、花の季節になると薄紅の霞がかかったように見える様は圧巻です。
藤川天神
【住所】薩摩川内市東郷町藤川1767
【駐車場】有(無料)
【問い合わせ】0996-42-1111(薩摩川内市東郷支所産業課)
昨年は大河ドラマ「篤姫」に沸き立った鹿児島。篤姫のまっすぐな生き方とそのふるさと薩摩の象徴としてたびたび登場したのが「桜島」でした。
市街地のすぐ目前に活火山である桜島がそびえる雄大な景色が、イタリアのナポリ市の風景とよく似ていることから、“東洋のナポリ”と称される鹿児島。天気のよい日には桜島の山肌に刻まれた稜線や裾野に広がる木々までがはっきりと見えることも。南岳からは今もなお白い噴煙が立ちのぼっています。
この溶岩の海岸を整備してできたのが「溶岩なぎさ公園」です。海水浴もできる小さなビーチ、海に細長く突き出た海釣り公園、デッキや東屋、約3キロメートルの遊歩道などが作られ、すぐそばには国民宿舎「レインボー桜島」も建っています。
昨年10月、「溶岩なぎさ公園」にまた新たな魅力が加わりました。芝生の広場から海岸のデッキまで伸びた101メートルもの足湯です。
桜島・足湯
【住所】鹿児島市桜島横山町1722-3(溶岩なぎさ公園内)
【営業時間】9時~日没まで 年中無休 無料
【問い合わせ】099-216-1344(鹿児島市観光企画課)