南北600キロにも及ぶ鹿児島は気候も風土も様々。
温泉、グルメ、お祭りなど県内各地の多彩な情報を四季を通じてご紹介します。
江戸時代から伝わる鹿児島の味「さつま揚げ」【2009年12月】

数ある鹿児島の特産品の中でも、特に人気が高いのが「さつま揚げ」ではないでしょうか。
新鮮な魚肉のすり身を味付けして油で揚げたもので、ちょっと甘めで香ばしい味わいは、お子さんのおやつやご飯のおかずにも、また焼酎のお伴としてもぴったりです。お土産物やお歳暮などの贈答品などにも、手軽に楽しめる“鹿児島の味”として喜ばれています。
今回は、古くから鹿児島の味として親しまれてきた「さつま揚げ」についてご紹介します。
「さつま揚げ」の由来は沖縄の「チキアギ」

鹿児島では「つけ揚げ」と呼ばれているさつま揚げですが、実はそのルーツは沖縄にありました。その昔、中国文化の影響を強く受けていた琉球(現在の沖縄)には、魚肉のすり身をでんぷんと混ぜ合わせ、油で揚げた「チキアギ」という食べ物があったそうです。薩摩藩が琉球を統治していた時代に「チキアギ」が薩摩の漁村に伝わり、言葉がなまって「つけ揚げ」と呼ばれるようになったのだとか。
その発祥の地と言われるのが、鹿児島の西部に位置する港町「いちき串木野市」。昔から近海でエソ、サバ、アジ、イワシなどがたくさん獲れたことから、それぞれの家庭が余った魚でつけ揚げを作るようになり、「あそこのつけ揚げはおいしい」と評判になった家が個人商店として販売するようになったそうです。
「つけ揚げ」は鹿児島県内の漁村に広がり、各地で作られるようになりました。現在、鹿児島県内には、鹿児島市やいちき串木野市などを中心に、大小いくつものさつま揚げ製造会社が存在しています。
おいしさいろいろ。季節限定の味も

さつま揚げはアジ、サバ、エソ、タイ、タラなどの魚肉をていねいに水洗いし、すり身にした後、塩、地酒、調味料などで味付けして、棒状や小判型などに成形したものを菜種油で揚げています。メーカーによっては、豆腐や卵などを加えて柔らかさを出すことも。
素材の味を楽しむシンプルなものだけでなく、ニンジン、ゴボウ、さつま芋などの具入りのさつま揚げも今ではすっかりポピュラーになっています。近年ではメーカーもそれぞれに工夫を凝らし、チーズ入りなどのモダンなものや、枝豆入り、しいたけ入りなどという季節限定の商品も出回るようになりました。
材料となる魚肉には、中性脂肪を下げると言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの成分や良質のたんぱく質が多く含まれていることから、さつま揚げは健康食品としても注目されています。
元々は各家庭で出されていた正月やお祝い事のふるまい料理だったとも言われるさつま揚げ。今度のお正月は家族の顔が集まる食卓に並べてみませんか。
鹿児島県蒲鉾協同組合
【問い合わせ】 TEL:099-222-0297
紅葉が彩る“東洋のナイアガラ”「曽木の滝」【2009年11月】

11月を迎え、南国・鹿児島にもようやく紅葉の季節がやってきました。全国的にも少し遅めの紅葉は、11月の中旬から下旬にかけて見ごろを迎えます。

さて、今回ご紹介するのは、鹿児島県内でも有数の紅葉スポットとして知られる伊佐市の「曽木の滝」。その規模や雄大な景観から“東洋のナイアガラ”とも称されている美しい滝です。
「平成百景」にも選ばれた壮大なスケールの瀑布
2008年、大口市と伊佐郡菱刈町が合併して誕生した伊佐市。“伊佐米”で知られる鹿児島県屈指の米どころで、焼酎造りなども盛んに行なわれるなど、豊かな自然に恵まれた伊佐市で一番の観光名所と言われているのが「曽木の滝」です。
曽木の滝は九州で2番目の長さを誇る川内川(せんだいがわ)の中流域に位置し、ゆったりと流れる幅210メートルもの川がいきなり12メートルの岩の段差を滑り落ちる様は圧巻。水しぶきと轟音があたりを包み、まさに“東洋のナイアガラ”の名にふさわしい迫力ある佇まいです。
また、今年4月に読売新聞の創刊135年を記念して全国の読者64万人が選んだ「平成百景」において、曽木の滝は全国300候補地中24位に選ばれています。
ライトアップされた紅葉と滝

曽木の滝の周辺は春には桜、秋には紅葉も楽しめる自然公園として整備され、大型駐車場に加え、園内には飲食店やみやげ物店もズラリと並んでいます。
園内に植えられたおよそ600本のモミジやイチョウが見頃を迎えるのは、11月の中旬ごろ。

毎年11月22日、23日には「もみじ祭り」が開催されます。両日の17時30分から21時までは曽木の滝と紅葉をライトアップ。
23日の本祭り(10時~16時)ではステージでの歌謡ショー、和太鼓、郷土芸能などのほか特産品市なども開催し、祭りのフィナーレとして19時から20分ほど仕掛け花火、打ち上げ花火も楽しめるという盛りだくさんの内容です。
中世の古城を思わせる水力発電所遺構も

また、滝の1.5キロメートル下流にはかつて水力発電所だったというレンガ造りの建物がダム湖の中に残っていて、夏場の水が少ない時期には湖面からその姿を現わします。
この「曽木発電所」は明治42年に建てられたもので、当時は国内でも最大級の発電所だったそうですが、昭和40年の鶴田ダム完成によって湖に水没することに・・・。
ヨーロッパの中世の城のような建物が湖から顔をのぞかせる神秘的な様子に、近年、新たな観光地として注目が集まり、2005年には国の登録有形文化財にも指定されました。
紅葉に彩られた迫力満点の滝やダム湖に残る神秘的な建物など・・・。晩秋は見どころいっぱいの伊佐市へお出かけください。
日本最大級のバラ園「かのやばら園」【2009年10月】

日中の暑さもようやく和らぎ、さわやかな風が心地よい季節となりました。
今回ご紹介するのは、大隅半島の真ん中にある鹿屋市が誇る日本最大級のバラ園「かのやばら園」です。
秋にバラ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「かのやばら園」には秋にも美しい花を咲かせる四季咲きのバラがたくさん植えられており、10月中旬から1月頃まで色とりどりの花と甘い香りが楽しめるのです。
4000種類、5万株のバラの楽園

標高およそ160メートルの丘陵地に広がる「霧島ヶ丘公園」は、30ヘクタールという広大な敷地に四季折々の花が咲き乱れ、キャンプ場、ゴーカート場、子ども広場など多彩な楽しみ方ができる施設が点在している総合公園。
平成6年、その一角にバラ園が作られ、バラの美しさが話題になって多くの人が訪れるようになりました。
そこで鹿屋市ではバラを街づくりに活かそうと数年がかりで本格的なバラ園の整備に取り組み、平成18年に「かのやばら園」をグランドオープン。8ヘクタールの敷地に4000種類、5万株のバラが咲き誇る“日本最大級のバラ園”が誕生したのです。
変化に富んだテーマガーデン

「かのやばら園」の特徴のひとつは、変化に富んだ見学コース。周囲を山々に囲まれたなだらかな丘陵地という自然の地形を最大限に生かし、見る場所によって全く異なるロケーションが楽しめるように設計されています。

エントランスを入ると、さまざまな香りを持つバラを集めた“香りのガーデン”に迎えられ、小型のバラを集めた“ミニチュアガーデン”、色ごとに区切られた”カラーガーデン“、古典的な品種を集めた“オールドローズガーデン”などテーマごとにデザインされた美しい庭へと導かれていきます。
さわやかな風の下、秋バラを楽しむ


「かのやばら園」の多彩なバラのうち、3/4は秋にも花を咲かせる四季咲きのバラ。春のバラはいっせいに花を咲かせて満開時の美しさを誇りますが、秋のバラは順番に花を咲かせていき、花時が長いのが特徴だそう。
また、秋は寒暖の差が激しいため、花の色が鮮やかで香りも濃く、1輪1輪を丁寧に観賞するのに向いています。
3000種類、4万株もの秋バラが咲くバラ園は全国的も珍しいのだとか。
「かのやばらまつり2009秋」が始まります

さて、「かのやばら園」では、花時に併せて毎年春と秋の2回“かのやばらまつり”を開催しています。“かのやばらまつり2009秋”は、10月17日(土)から11月29日(日)まで。期間中は園内のステージでのコンサートやフォトコンテスト、園芸教室など多彩なイベントが予定されています。
多くの人が毎年楽しみにしている秋バラのシーズンがいよいよ到来。甘い香りが漂うバラの楽園「かのやばら園」へ足を運んでみませんか。
かのやばら園
【住所】鹿児島県鹿屋市浜田町1250
【休園日】
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日〜翌1月4日
※4月~7月、10月~12月は無休
【開園時間】◇4月~7月 9~18時 ◇8月~3月 9~17時
【入園料】
4月~7月・10~12月 大人600円、小中高生100円
8月~9月・1~3月 大人300円、小中高生100円
年間パスポート 大人1800円、小中学生300円
【問い合わせ】
TEL:0994-40-2170(かのやばら園管理事務所)
【ホームページ】
http://www.e-kanoya.net/htmbox/rose/index.html
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